2007/09/15

AWAD :: nonce

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は nonce
目下、当座、また当面という意味です。

これは for then anes という語句を、
間違って for the nonce としたことからできた単語。
for then anes は for と then (the) と anes (one) からなる語句です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

After you have exhausted what there is in business, politics, conviviality, and so on -- have found that none of these finally satisfy, or permanently wear -- what remains? Nature remains.
-Walt Whitman, poet (1819-1892)

経済、政治、宴などにあるものを使い果たしてしまった後
―そしてそれらは何一つとして最終的に満足できるものではなく、
もしくは永久に消耗することも無いことがわかった後―、何が残るのだろうか?
それは自然である。

AWAD :: auger

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は auger
コルク栓抜きに似た各種の穿孔器のことで、
大工や採掘などに使われます。

この語は a nauger を an auger と間違って分けたことからできたもの。
これは navel の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 nobh- が語源です。

臍とらせん、わかるようなわからないような組み合わせです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

When we enlarge upon the affection our friends have for us, this is very often not so much out of a sense of gratitude as from a desire to persuade people of our own great worth, that can deserve so much kindness.
-Francois, duc de La Rochefoucauld, moralist (1613-1680)

私達が友人達からの愛情について詳しく話すときというのは、
非常に多くの場合、友人達への感謝の気持ちからのものというよりも、
自分たち自身が、それほど多くの親切を受けるに値するほど、
大きな価値がある人間なのだということを人々に納得させたい、
という欲望からのものであることが多い。

2007/09/14

AWAD :: atomy

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は atomy
骨格のことです。

この語は anatomy が an atomy と捉えられたことからできたもの。
anatomy はラテン語の anatomia が由来で、
これはギリシア語で up の意味の ana- と、
a cutting の意味の tomia から構成されたものです。
tomia の語源は、to cut の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 tem- です。

tem- は epitome や contemplate の語源でもあるんですね。
典型や熟考など、物事を細かく切って重要な点を分析する様子を想像すると、
なんとなくこの理由がわかる気がします。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

To use bitter words, when kind words are at hand is like picking unripe fruit when the ripe fruit is there.
-Thiruvalluvar, poet (c. 1st century BCE or 6th century CE)

優しい言葉が手元にあるのに激しい言葉を使うというのは、
熟した果実がそこにあるのに未熟な果実を選ぶようなものだ。

2007/09/12

AWAD :: ouch

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は ouch
宝石がちりばめられたブローチやバックルのことです。
ouche とも綴られるようです。

この語はもともと a nouche だったものが an ouche と間違えられたもの。
これは brooch の意味のアングロノルマン語 ouche から。
さらにこの語源は、to bind の意味のインドーヨーロッパ語族の語根 ned- です。

ouch と言っても、あの「アウチ」とは関係無さそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

A man who is 'ill-adjusted' to the world is always on the verge of finding himself. One who is adjusted to the world never finds himself, but gets to be a cabinet minister.
-Hermann Hesse, novelist, poet, Nobel laureate (1877-1962)

世間に”うまく順応できない”人は、常に自分を知る寸前のところにいる。
世間に適応した人は、決して自分を知ることはないが、閣僚にはなれる。

2007/09/11

AWAD :: eyas

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting

今週はかなり興味深いテーマですね。

言語の変遷は、時と場所を越えて、
今までも、そしてこれからも続くと思います。

ただ、今のように言語が筆記されることが少なく伝聞に頼っていた頃は、
聞き間違いやすい単語や語句が間違った形で伝わることも多かったはず。

若者が作り出した新しい言葉や文字などには、
嫌悪感を示す方も多くいらっしゃると思います。

でも、言葉とは常に移り変わるものであり、
本来一つの代のみで完結、完成するものではないはず。

綴りや語法の誤りのように見えるものも、
その用法で使う人が多くなれば、それが標準になることは多いもの。

言葉は自分の知っている形、馴染んでいる形に留まらせるのではなく、
その変化の制限を解放することこそ、本来望ましいことなのかもしれません。



さて、今日の単語は eyas
特にハヤブサやタカの雛鳥のことです。

この語はもともと a nyas だったものが an eyas と間違えられたもの。
nyas は、nest の意味のラテン語 nidus が語源で、
さらにこれは to sit の意味のインドーヨーロッパ語族の語根 sed- が語源です。

確かに、巣には鳥達が座り込んでいますからね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It seems to me that our three basic needs for food and security and love are so mixed and mingled and entwined that we cannot straightly think of one without the others.
-M.F.K. (Mary Frances Kennedy) Fisher, writer (1908-1992)

食べ物と安全と愛の3つに対する私達の基本的な要求は、
非常に混ざり合い、入り混じり、絡み合っているので、
他を考慮せずに直接この中の一つを考えることはできないように思う。