2008/03/08

AWAD :: Buggin's turn

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Whose what?



さて、今日の単語は Buggin's turn
功績ではなく、先任順や順番で地位が割り当てられること。
Buggins's turn とも呼ばれるようです。

Buggin の同僚たちの身元は、歴史の霧の中だそうです。

こんな語が残っているぐらいだから、
相当頭にきた同僚がいたのかもしれませんね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Eminent posts make great men greater, and little men less.
-Jean de la Bruyere, essayist and moralist (1645-1696)

高い地位は偉大な人物をより偉大にし、
また矮小な人物をより矮小にする。

今回の単語ではありませんが、
どんな経緯で高い地位に着くかは人それぞれだと思います。

ただ、地位が人を偉大にするのではなく、
人が偉大であってはじめてその地位をものにでき、
そして偉大な結果を残せるのかもしれません。

2008/03/05

AWAD :: Job's comforter

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Whose what?



さて、今日の単語は Pandora's Box
誰かを慰めたり助けようとして、失敗するだけでなく、
結果としてその人の気分をさらに悪くしてしまう人のこと。

※ちなみにメルマガの定義には間違いがあるので、
ウェブに載っている定義のほうを参照してください。

本来、Job's comforters は三人いたのだそうです。
聖書の話の中で、彼らは正直者の Job を慰めようとして、
「君が困難に直面しているのは、君の罪に対する天罰なのだ」と言ったとのこと。

現代では TV 説教師と呼ばれる人たちが Job's comforters なのだそうです。
彼らは被災者の方々が、いかに神の怒りに触れることをしてきたかを説明して、
災害を招いたのは彼ら自身なのだ、と述べたりしているようです。

ありがた迷惑とはよく言いますが、
いくら親切で何かをしたつもりでも、相手が満足しなければ、
それは自己満足にはなっても、親切にはならないですよね。

今回の例文にみられるように、疑問などに対してのあまりに直接的過ぎる回答は、
相手を癒すだとか、傷つけるだとかいう以前に、
そもそも相手が求めていないものである場合もあることを覚えておきたいものです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Cowardice asks the question, 'Is it safe?' Expediency asks the question, 'Is it politic?' Vanity asks the question, 'Is it popular?' But, conscience asks the question, 'Is it right?' And there comes a time when one must take a position that is neither safe, nor politic, nor popular but one must take it because one's conscience tells one that it is right.
-Martin Luther King, Jr., civil-rights leader (1929-1968)

臆病は「それは安全なものなのか」と訊ねる。
ご都合主義は「それは妥当なものなのか」と訊ねる。
虚栄心は「それは受けが良いものなのか」と訊ねる。
しかし、良心は「それは正しいものなのか」と訊ねる。
そしていつか、
安全でも、妥当でも、受けが良くも無い立場に立たなければならない時が来る。
しかし、人はその状況を我慢するはずだ。
なぜなら、良心がそれは正しいことなのだ、と告げるからだ。

2008/03/04

AWAD :: Pandora's Box

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Whose what?



さて、今日の単語は Pandora's Box
多くの予期せぬ問題の原因のこと。

この語は、ギリシア神話の Pandora にまつわる単語です。
Pandora は瓶を「贈り物」としてもらったそうですが、
その瓶は決して開けてはいけない、と言われて渡されたそうです。

しかし彼女は好奇心からその瓶を開けてしまいました。
ふたを開けると、人生におけるあらゆる悪が出てきてしまった、とのことです。

パンドラの箱という名詞は日本人にもおなじみですが、
「悪」とか「問題の原因」というより、
後戻りできない状況にするきっかけ、のような意味での使用が多い気がします。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

In the youth of a state arms do flourish; in the middle age of a state, learning; and then both of them together for a time; in the declining age of a state, mechanical arts and merchandise.
-Francis Bacon, essayist, philosopher, and statesman (1561-1626)

国が若いときは、軍隊が繁栄を極める。
中年になると、学習が広く行われるようになる。
しばらくは両者が続く。
そして衰退期になって、機械技術や商業が栄える。

2008/03/02

AWAD :: Buckley's chance

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ Whose what?

単語学習において「面白いな~」と感じられる点の一つとして、
その単語にまつわるエピソードや、単語の生まれた歴史的な背景など、
単語の裏にある意味を知ることができること、というのがあると思います。

このことは今日の Anu さんの冒頭の話をみてもよくわかります。

Terms that answer the question "Whose what?" generate a huge response from readers. Perhaps that's because each of those phrases has a story behind it.


一つの単語が、まるで古の書物を紐解く為の鍵のように思えてくる。
長い歴史の中で生まれた単語たちの中には、
こんな単語がわんさかありそうです。



さて、今日の単語は Buckley's chance
まったく、またはわずかな見込みしかないこと。
"Buckley's and none" とか "Buckley's hope" とも書きます。

詳細な語源は不明だそうですが、
イギリスの囚人で、オーストラリアへの流罪になった、
William Buckley (1780-1856)にまつわる、という説が有力だそうです。

彼はアボリジニのところへ逃げ、30年もの間難を逃れ、
再び見つかった時には、既に英語が話せない状態だったそうです。

このことから、奥地での遭難は助かる見込みが薄いという意味で、
Buckley's chance と言われるようになったそうです。

もう一つの可能性として挙げられている、
メルボルンのデパート Buckley and Nunn ですが、
こちらは・・・駄洒落ですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Who breaks the thread, the one who pulls, the one who holds on?
-James Richardson, poet, professor (b. 1950)

再開のお知らせ

皆様こんにちは。visum です。
事前の告知無く、
長期にわたりこのブログの更新が途絶えましたことをお詫びいたします。

これからまた更新を再開いたしますので、
暖かく見守っていただければと思っております。