2007/11/23

AWAD :: patrician

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words to describe people



さて、今日の単語は patrician
社会的に高位だったり、よい素性だったりする人、
貴族のことです。

この語はラテン語で having a noble father の意味の patricius からで、
これは father の意味の pater が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

He had the rare quality of not only loving but respecting childhood -- its innocence, its keen sense of justice, its passionate and yet sensitive affections.
-Dinah Maria Mulock Craik, novelist and poet (1826-1887)

彼は幼少時代を愛するだけではなく敬うというまれな性質を持っている。
純真さ、鋭い正義感、情熱、
そしてなおかつ敏感な感情がある幼少時代を。

2007/11/19

AWAD :: mystagogue

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words to describe people

今日の Anu さんの話にもありましたが、
行列に並んでいるときなど、
自分の前の人のことを観察していろいろ想像してしまうこともありますよね。

自分の知っている人のことと被らせたりして、
今まであまり会っていなかった故郷の友人のことを思い出したり。

日常的に行列に並ぶのは避けたいものですが、
たまにはいいかもしれませんね。



さて、今日の単語は mystagogue
不可解な教義を教える人、
また他人を不可解なカルトへ入会させる人、という意味です。

この語はラテン語の mystagogus からで、
これはギリシア語の mystagogos からきたものです。
語源は an initiate の意味の mystes と leader の意味の agogos です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Genius is eternal patience.
-Michelangelo Buonarroti, sculptor, painter, architect, and poet (1475-1564)

天才とは永続的な忍耐のことである。

2007/11/10

AWAD :: habile

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ adjectives



さて、今日の単語は habile
一般的な能力を持っている、熟練した、という意味です。

この語はラテン語で able の意味の habilis から。
これは to have or to hold の意味の habere から来たもので、
to give, to receive の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 ghabh- が語源。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

As a well spent day brings happy sleep, so life well used brings happy death.
-Leonardo da Vinci, painter, engineer, musician, and scientist (1452-1519)

良い過ごし方をした一日は幸福な睡眠をもたらすように、
良い送り方をした人生は、幸福な死をもたらすのだ。

AWAD :: perfervid

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ adjectives



さて、今日の単語は perfervid
極度に、また過剰に情熱的な、という意味です。

この語はラテン語の perfervidus からで、
これは thoroughly の意味の per- と boiling の意味の fervidus から。
語源は to boil, to bubble の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 bhreu- 。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

A belief in a supernatural source of evil is not necessary; men alone are quite capable of every wickedness.
-Joseph Conrad, novelist (1857-1924)

超自然的な悪の源の存在を信じることは必要なことではない。
人間はそれ自身、あらゆる邪悪な存在にいとも簡単になりえるのだ。

AWAD :: contumelious

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ adjectives



さて、今日の単語は contumelious
無礼にも人を馬鹿にした、という意味です。

この語はラテン語の contumelia からで、
これは恐らく insolent の意味の contumax が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The mind is its own place, and in itself / Can make a heaven of hell, a hell of heaven.
-John Milton (1608-1674) [Paradise Lost]

精神はそれ自身の場所にいて、
それ自身で地獄から天国をつくり、
また天国から地獄をつくることができる。

AWAD :: aliterate

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ adjectives



さて、今日の単語は aliterate
読書はできるが興味は無い人、という意味です。

この語はラテン語で not or without の意味の a- と、
learned の意味の litteratus が語源です。
litteratus は letter の意味の littera から。



今日の例文ははっとさせれれるものです。

aliterate だと自らを公言する人は、人間固有の活動を放棄したことになる(テレビならサルだって見られる)。




さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Endless money forms the sinews of war.
-Marcus Tullius Cicero, statesman, orator, writer (106-43 BCE)

尽きることのない金は軍資金となる。

AWAD :: riant

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ adjectives

形容詞は日本語であっても使いすぎると冗長になったり、
言いたいことがはっきり伝わらなくなることがあると思います。

ただ効果的な形容詞の使い方をすれば、印象深い文章をつくれるはず。
普段あまり品詞というくくりで単語を意識することは無いと思いますが、
折角なので自分の文章への形容詞の使い方を考えながら進めましょう。



さて、今日の単語は riant
微笑んでいる、陽気な、という意味です。

この語はフランス語の riant からで、
これは to laugh の意味の rire の現在分詞です。
また rire はラテン語で to laugh の意味の ridere が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

There's no money in poetry, but then there's no poetry in money, either.
-Robert Graves, poet and novelist (1895-1985)

詩は金にならないが、だからといって金の中に詩があるわけではない。

AWAD :: xerophagy

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to food



さて、今日の単語は xerophagy
特に油を使わずに調理された乾燥食品を食べること、という意味です。

この語はラテン語で dry の意味の xero- (ギリシア語の xeros から)と、
eating の意味の -phagy (ギリシア語の phagia から)が語源です。

昔のキリスト教の教会では、xerophagy は 四旬節の間、
水と塩で調理されたものを食べることを意味したとのこと。
刑務所や軍でも罰として実行されたこともあるそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

To suffering there is a limit; to fearing, none.
-Francis Bacon, essayist, philosopher, and statesman (1561-1626)

苦しみには限りがある。
心配には、それがない。

AWAD :: macaronic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to food



さて、今日の単語は macaronic
言語の混合に関する、という意味です。

この語はラテン語の macaronicus からで、
イタリアの方言で macaroni の意味の maccarone が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Perfect order is the forerunner of perfect horror.
-Carlos Fuentes (b. 1928)

完璧な秩序は完璧な恐怖の前触れだ。

AWAD :: cibarious

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to food



さて、今日の単語は cibarious
食物に関する、また食用の、という意味です。

この語はラテン語で food の意味の cibus が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Every man's memory is his private literature.
-Aldous Huxley, novelist (1894-1963)

すべての人にとって、記憶は自分だけの文学作品である。

AWAD :: jentacular

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to food



さて、今日の単語は jentacular
朝食に関する、という意味です。

この語はラテン語で to breakfast の意味の jentare が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

That is a good book which is opened with expectation, and closed with delight and profit.
-Amos Bronson Alcott, teacher and author (1799-1888)

あの本は開くときには期待に胸を膨らませ、
閉じるときには喜びと、何かを得たという気持ちで満たされるような、
そんな良い本だ。

AWAD :: verjuice

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words related to food

今週の AWAD は食べもの、飲み物に関する単語ですが、
衣食住という人間の生活の根幹の一翼を担う分野であり、
国の文化なども反映されやすいと言えます。

語源や、食から派生した意味とのつながりなど、
いろいろな点に注目しながら見ていきたいですね。



さて、今日の単語は verjuice
名詞として、未熟なぶどうやりんごなどからできた酸っぱいジュース、
形容詞として、不機嫌な、という意味です。

この語はフランス語の verjus からで、
green の意味の vert と juice の意味の jus が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

To a poet, silence is an acceptable response, even a flattering one.
-Colette, author (1873-1954)

詩人にとって、静寂は容認できる反応であり、喜ばしい反応でさえある。

AWAD :: nosism

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ There is a word for it



さて、今日の単語は nosism
自分自身を指すときに「私たち」を使うこと、という意味です。

この語は we の意味のラテン語 nos が語源。

これは編集者が良く使うことから、"editorial we" としても知られています。
また王室でも頻繁に使用されることから "the royal we" とも呼ばれます。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The greatest analgesic, soporific, stimulant, tranquilizer, narcotic, and to some extent even antibiotic -- in short, the closest thing to a genuine panacea -- known to medical science is work.
-Thomas Szasz, author, professor of psychiatry (b. 1920)

医学において、もっとも効果のある鎮痛剤であり、睡眠薬であり、
興奮剤であり、精神安定剤であり、麻酔薬であり、
そしてある程度は抗生剤としても作用する薬―
つまり正真正銘の万能薬に最も近いもの―として知られているもの、
それは仕事だ。

AWAD :: dewclaw

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ There is a word for it



さて、今日の単語は dewclaw
いくつかの動物の足にある、地面につかない小さな爪のことです。

この語の語源は不明ですが、他の爪は地面に触れているのに対して、
dewclaw はただ草の上の露をかすめるぐらいだ、
という事実からできたものだろうとのこと。

この語の関連語句として dewlap があり、
これは牛などの動物の首からぶら下がっている皺状の皮のことです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It is not giving children more that spoils them; it is giving them more to avoid confrontation.
-Bob Monkhouse, comedian (1928-2003)

子供により多くのものを与えることは甘やかしではない。
より多くを与えることで対立を避けているのだ。

AWAD :: lexiphanes

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ There is a word for it



さて、今日の単語は lexiphanes
言葉を大げさに使う人のことです。

この語はギリシア語で phrase monger の意味の lexiphanes からで、
word or phrase の意味の lexis と to show の意味の -phaneia が語源。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

They laughed when I said I was going to be a comedian. They're not laughing now.
-Bob Monkhouse, comedian (1928-2003)

昔私がコメディアンになるつもりだと言ったときには彼らに笑われた。
今は笑ってくれないけれど。

2007/11/08

AWAD :: caruncle

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ There is a word for it



さて、今日の単語は caruncle
雄鶏のとさかのような肉阜、という意味です。

この語はラテン語で small piece of flesh の意味の caruncula が語源。
さらにこれは flesh の意味の caro の指小語で、
これは to cut の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 sker- が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

In every work of genius we recognize our own rejected thoughts: they come back to us with a certain alienated majesty.
-Ralph Waldo Emerson, writer and philosopher (1803-1882)

私たちはあらゆる天才の作品の中で、自分自身が退けた考えに気づかせられる。
それは疎外された威厳を伴って私たちの元へと返ってくるのだ。

AWAD :: famulus

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ There is a word for it

今週の AWAD は、冒頭から読者からの沈痛な投書で始まりました。
戦争で子供を亡くした親の苦しみは計り知れませんが、
人間は言葉によって他人の感情を知る手がかりを得ることができます。

ただ、自分の知っている言葉、
あるいは自国の言葉ではどうしても表現できない感情を抱くこともあるはず。

でもそこは言葉の柔軟性がもっとも活きるところであり、
時代や環境の要請から、新たな言葉が生まれたり、
既存の言葉が新たな意味を持つことも珍しいことではありません。

無用な縛りを設けないことが、言葉の発展につながるのかもしれません。



さて、今日の単語は famulus
特に魔術師や学者の助手、という意味です。

この語は servant の意味のラテン語 famulus が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

A great secret of success is to go through life as a man who never gets used up.
-Albert Schweitzer, philosopher, physician, musician, Nobelist (1875-1965)

成功のための最大の秘訣は、
くたびれることを知らない人間のように人生を送ることだ。

2007/10/27

AWAD :: hierarch

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words for bosses, officials, and leaders



さて、今日の単語は hierarch
高位の人物、という意味です。

この語はラテン語の hierarcha から来たもので、
これはギリシア語で high priest の意味の hierarkhes から。
hierarkhes は sacred の意味の hieros と、
ruling の意味の arkhes が語源で、
arkhes は to be first, to rule の意味の arkhein から。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

What men call social virtues, good fellowship, is commonly but the virtue of pigs in a litter, which lie close together to keep each other warm.
-Henry David Thoreau, naturalist and author (1817-1862)

人々が社会的美徳だとか社交性だとか言うものは普通、
犇めき合って寝ることでお互いの体温を維持する、
敷き藁の中の豚の美徳とでも言うべきものだ。

AWAD :: vizier

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words for bosses, officials, and leaders



さて、今日の単語は vizier
高官のことです。

この語はトルコ語の vezir から来たもので、
minister の意味のアラビア語 wazir が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Truth has no special time of its own. Its hour is now -- always.
-Albert Schweitzer, philosopher, physician, musician, Nobel laureate (1875-1965)

真実に特別な時間はない。真実の時は今―つまりいつもなのだ。

AWAD :: fugleman

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words for bosses, officials, and leaders



さて、今日の単語は fugleman
集団や企業、政党を率いる人、という意味です。

この語はドイツ語で flank man の意味の Flügelmann からで、
これは wing の意味の Flügel と man の意味の Mann が語源です。

fugleman はかつては陸軍中隊の軍事演習時において、
指導者として通常側面に配置された軍人のことを指したそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The most futile thing in this world is any attempt, perhaps, at exact definition of character. All individuals are a bundle of contradictions -- none more so than the most capable.
-Mohandas Karamchand Gandhi (1869-1948)

この世界でもっとも無駄なのは、恐らく人格の正確な定義を試みることだ。
すべての個人は矛盾の塊だ―最も有能であるのと同じように。

2007/10/26

AWAD :: pasha

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words for bosses, officials, and leaders



さて、今日の単語は pasha
高位な人や重要な人、という意味です。

この語はトルコ語の pasa からで、これは ペルシア語の padshah から。
padshah は master の意味の pati と king の意味の shah が語源です。

pasha はオスマン帝国の高官の称号として使われたそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

I may be a despicable person, but when Truth speaks through me I am invincible.
-Mohandas Karamchand Gandhi (1869-1948)

私は卑俗な人間かもしれないが、
真実が私を通じて語りかけるとき、私は無敵になる。

2007/10/23

AWAD :: archon

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words for bosses, officials, and leaders

10月16日は National Boss Day だそうですね。
emboss という単語も boss が由来だというのは意外でした。



さて、今日の単語は archon
高官、支配者、という意味です。

この語はラテン語の archon からきたもので、
これはギリシア語で magistrate の意味の arkhon から。
さらにこれは to be first, to rule の意味の arkhein が語源です。

archon は古代アテネの9人の主要な執政官の一人だったそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It is said that a rogue does not look you in the face, neither does an honest man look at you as if he had his reputation to establish. I have seen some who did not know when to turn aside their eyes in meeting yours. A truly confident and magnanimous spirit is wiser than to contend for the mastery in such encounters.
-Henry David Thoreau, naturalist and author (1817-1862)

よく言われることだが、ならず者は人の顔を直視せず、
また誠実な人間は、まるで評判を築く必要があるかのように人を見るものだ。
私は、人に会うときいつ目を逸らすべきかを知らないような人を何人か見てきた。
本当に自信に満ちて寛大な心を持つことは、
こういった出会いにおける精通度を争うことよりも賢いことである。

2007/10/13

AWAD :: stare decisis

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は stare decisis
採決時に判例に従うという法律上の原理のことで、
裁判所の将来の意思決定が過去の意思決定に従うべきとする考えを指します。

これは let the decision stand という意味のラテン語の単語から 。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Men hate those to whom they have to lie.
-Victor Hugo, poet, novelist, and dramatist (1802-1885)

人は嘘をつかなければならないような人物を嫌うものだ。

AWAD :: venireman

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は venireman
陪審員候補者として召喚された人のことです。

語源はラテン語で to come の意味の venire 。
これは、保安官に対し陪審員を勤める人を召喚するよう命令する、
という意味の venire facias と、man との合成語の省略形です。

この語の関連語として、ほぼ同じ意味で使用される2つの語があります。
1つ目は venire で、これは陪審員候補者の登録名簿のこと。
2つ目は venire facias で、当局者に陪審員の召喚を求める令状のことです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Every decent man is ashamed of the government he lives under.
-H.L. Mencken, writer, editor, and critic (1880-1956)

上品な人は皆、自分の住むところの政府のことを恥ずかしく思っている。

AWAD :: per stirpes

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は per stirpes
遺産の分配方法の一つで、
故人のそれぞれの分家に同量の取り分を分配することです。

例えば、ある人に A, B, C の3人の子供がいて、
その人が亡くなったときに A, B の2人だけが存命の場合、
A, B にはそれぞれ全遺産の3分の1を、
また本来 C に分配される残りの3分の1は、
C の子供全員に等量に分配されることになります。

他の分配方法には per capita があり、
これは家系図の位置に関係なく同量を分配する方法です。

関連語にラテン語由来の vis major という単語があり、
これは今回の単語と同様、洪水や地震などの免責事項を指します。

また今回の単語はラテン語からの語で、
文字通り by roots、 by stocks という意味です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Oh, the comfort -- the inexpressible comfort of feeling safe with a person -- having neither to weigh thoughts nor measure words, but pouring them all right out, just as they are, chaff and grain together, certain that a faithful hand will take and sift them, keep what is worth keeping, and with the breath of kindness blow the rest away.
-Dinah Maria Mulock Craik, poet and novelist (1826-1887)

ああ、その安らぎ―人と一緒にいる安心感からの、言葉にできない安らぎ―。
考えを捻り出したり言葉を選ぶ必要もなく、でもちゃんとしたかたちで湧き出る。
それらは、くだらないものも、そうでないものも一緒になってはいるが、
まるで信頼できる手によって取捨選択され、価値のあるものはそのままに、
残りは思いやりに満ちた息で吹き払ってくれることを確信しているかのようだ。

AWAD :: force majeure

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は force majeure
戦争やストライキ等、契約の履行が免除されるような予見・抑制不可能な出来事、
また不可抗力という意味です。

これはフランス語からの単語で、文字通り superior force という意味です。
関連語にラテン語由来の vis major という単語があり、
これは今回の単語と同様、洪水や地震などの免責事項を指します。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

If the doors of perception were cleansed everything would appear to man as
it is, infinite.

-William Blake, poet, engraver, and painter (1757-1827)

もしも知覚の扉が一掃されたとしたら、
すべての物事が人の前に姿を現すだろう。
まるで、無限の空間であるかのように。

2007/10/11

AWAD :: gravamen

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ terms from law

Anu さんのお祖父さんは弁護士だそうです。
弁護士は法律の専門家ですが、法廷などで言葉を多用するだけでなく、
厳密な用法が要求されることからか、言葉にも精通している方も多いそうです。

いくつかの裁判所ではほぼ全員が AWAD の購読者とのこと。
言葉の鍛錬のためにも、AWAD を続けていきたいものですね。



さて、今日の単語は gravamen
告訴理由の本質や最も重要な部分、という意味です。

この語は trouble, grievance の意味のラテン語 gravamen から。
さらにこれは to burden or to weigh upon の意味の gravare が語源です。


さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

O wad some Power the giftie gie us / To see oursels as ithers see us! (Oh would some power the gift give us, to see ourselves as others see us.)
-Robert Burns, poet (1759-1796)

2007/10/06

AWAD :: multeity

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は multeity
多様性、と言う意味です。

語源はラテン語で much, many の意味の multus です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

They deem him their worst enemy who tells them the truth.
-Plato, philosopher (427-347 BCE)

彼らはあの男を最悪の敵だとみなしている。
彼らに真実を伝えてしまうからだ。

2007/10/04

AWAD :: lugubrious

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は lugubrious
特に大げさだったり不自然に悲しげな、暗い、と言う意味です。

この語の語源は、ラテン語で to mourn を意味する lugere です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

We tend to overestimate the effect of a technology in the short run and underestimate the effect in the long run.
-Roy Amara, engineer, futurist (b. 1925)

私たちは短期的には技術の影響を過大評価し、
長期的にはその影響を過小評価しがちである。

AWAD :: moliminous

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は moliminous
大変な、困難な、と言う意味です。

この語は、
ラテン語で effort, weight, importance の意味の molimen が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Do not be too quick to assume your enemy is a savage just because he is your enemy. Perhaps he is your enemy because he thinks you are a savage. Or perhaps he is afraid of you because he feels that you are afraid of him. And perhaps if he believed you are capable of loving him he would no longer be your enemy.
-Thomas Merton, writer (1915-1968)

自分の敵が、敵だからという理由だけで野蛮人だと決めつけるのに早まるな。
恐らく、その人は君のことを野蛮人だと思っているからあなたの敵なのだ。
もしくはその人は君が自分を恐れていると思うから君を恐れるのかもしれない。
そしてもしその人が、あなたが自分を愛してくれる可能性があると信じるなら,
もはや君のことを敵だとは思わないだろう。

2007/10/03

AWAD :: oligarchy

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は oligarchy
少数の人間が全ての権力を握っている政府のことです。

この語は、ギリシア語で few の意味の oligos と、
ruler の意味の archos が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The real measure of our wealth is how much we'd be worth if we lost all our money.
-John Henry Jowett, preacher (1864-1923)

本当の富の尺度とは、
全てのお金を失ったとしたら、自分たちにどれだけの価値があるかということだ。

2007/10/02

AWAD :: deleterious

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words

AWAD では、主に珍しい単語が紹介されていることからでしょうか、
たまに今週のように実用的な単語を紹介する週があります。
読者からも、実用的な単語の紹介を増やしてほしいとの声が時々あるそうです。

趣味と実益。
短期的でなく長期的な視点でみれば、双方を兼ねるものもあるはずです。

Anu さんの言葉です。

Business or pleasure, that's what it comes down to, it seems. Why not mix business with pleasure, I say.




さて、今日の単語は deleterious
害を及ぼす、有害な、という意味です。

この語は、destructive の意味のギリシア語 deleterios から。
さらにこれは、to harm の意味の deleisthai が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Persons appear to us according to the light we throw upon them from our own minds.
-Laura Ingalls Wilder, author (1867-1957)

人々は、自身の精神から投げかけた光に応じて、私たちのところに現われる。

2007/09/29

AWAD :: brigadoon

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms -- words derived from the names of places



さて、今日の単語は brigadoon
現実離れした牧歌的な場所、
また長い期間の間にほんの少しの間だけ姿を現す場所のことです。

この語は同名のミュージカル中の村 Brigadoon が由来で、
このミュージカルは Friedrich Gerstacker の話 Germelshausen に基づき、
Alan Jay Lerner と Frederick Loewe によって作られたものです。

Brigadoon という村は魔法により、
百年毎に一日だけしかその姿を外部の者に現さないのだそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

You have your brush, you have your colors, you paint paradise, then in you go.
-Nikos Kazantzakis, poet and novelist (1883-1957)

自分の画筆を持ち、自分の色を持って、楽園を描いて、
さあ、その中に入るんだ。

2007/09/28

AWAD :: vaudeville

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms -- words derived from the names of places



さて、今日の単語は vaudeville
歌、踊り、コメディ、曲芸、マジック、パントマイムといった、
多様な演技を特徴とする演芸のことです。

この語はフランスの vaudeville から。
これは古期フランス語で song of the Valley of Vire という意味のシャンソン、
du Vau de Vire を省略してできた vaudevire が語源。
さらにこれは15世紀、Olivier Basselin が風刺に富んだ民謡を作曲した場所、
フランス・ノルマンディの Calvados の谷 Vire が由来です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Be a lamp, or a lifeboat, or a ladder. Help someone's soul heal. Walk out of your house like a shepherd.
-Jalaluddin Rumi, poet and mystic (1207-1273)

ランプになれ。または救命艇になれ。もしくははしごになれ。
誰かの精神が癒えるのを助けろ。
シェパードのように自分の家から出ろ。

2007/09/27

AWAD :: hessian

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms -- words derived from the names of places



さて、今日の単語は hessian
傭兵や暴漢、また黄麻布のことです。

この語は、ドイツ中央の州、Hesse が由来。
傭兵や暴漢の意味を持ったのは、アメリカ独立戦争の間、
Hesse の傭兵たちがアメリカでイギリス軍に従軍したからだそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Unless a good deed is voluntary, it has no moral significance.
-Everett Dean Martin, columnist, preacher, and philosopher (1880-1941)

自発的に行われない限り、
善行は道徳上の重要性を持たない。

2007/09/25

AWAD :: artesian

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms -- words derived from the names of places



さて、今日の単語は artesian
ポンプを用いることなく、自然の圧力で水を表面まで上げる井戸に関する、
という意味です。

この語は、フランスにかつて存在した地域 Artois が由来。
ここでは上記のような井戸が数多く掘られたのだそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Sin lies only in hurting others unnecessarily. All other "sins" are invented nonsense.
-Robert A. Heinlein, science-fiction author (1907-1988)

罪の本質は不必要に他人を傷つけるということ、ただそれだけだ。
他のあらゆる"罪"と呼ばれるものは、作られたたわごとに過ぎない。

AWAD :: abderian

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ toponyms -- words derived from the names of places

住む土地は、人の大部分を形成するもの。
土地にちなんだ名前があったりするのも、そのことと無関係ではないはず。

Anu さんの言葉です。

where one lived defined a person as much as anything else




さて、今日の単語は abderian
過度に、また絶え間なく笑いがちな、という意味です。

この語は、現在のブルガリア、トルコ、ギリシアにあたる、
古代トラキアの Abdera にちなんだもの。
ここは『笑う哲学者』、デモクリトスの誕生の地です。

なぜデモクリトスが笑う哲学者と言われるようになったのかは不明だそうですが、
彼が快活さの価値に重きを置いていたことが原因かもしれない、とのこと。
人間の愚行への軽蔑を表明するときも、笑いながら公の場に現れたのだそうです。

また abderian の反対語は agelast です。
過去の AWAD でも取り上げられているそうなので、
気になる方は、メルマガのリンクからどうぞ。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
The butterfly flitting from flower to flower ever remains mine, I lose the one that is netted by me.
-Rabindranath Tagore, philosopher, author, songwriter, painter, educator, composer, Nobel laureate (1861-1941)

花から花へと飛び回る蝶は、ずっと私のものであり、
網で捕らえた蝶は、私が失うものなのだ。

2007/09/24

AWAD 英単語検定 ブログパーツ設置

みなさまこんにちは。
visum です。

このブログでは A.Word.A.Day を用いて日々英単語学習をしていますが、
より確かな学習成果を得るためには、
学習した単語の理解度を客観的に測定する手段が必要だと思います。

そのため、以前から『けんてーごっこ』というサイトにおいて、
AWAD 英単語検定と題して、
理解度を確認する検定(簡単なテストです)をご用意していました。

今回、このブログからお気軽に検定に参加いただけるよう、
検定のブログパーツを設置いたしました。
右側の Flash の画面の『挑戦する』ボタンを押すと検定開始です。

皆様のチャレンジをお待ちしています。

2007/09/22

AWAD :: fustian

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ fabric words used metaphorically



さて、今日の単語は fustian
形容詞として、もったいぶったりや尊大であるなど大げさな、という意味。
名詞として、大げさなスピーチや文章、
また通常斜文織の紋様を持つ、
綿と亜麻糸の混紡でできた粗く頑丈な布のことです。

語源は古期フランス語の fustaigne で、これはラテン語の fustanum が元。
fustanum の語源は tree trunk, stick の意味の fustis 、
または fustian が最初に作られたエジプト・カイロ郊外の El Fostat です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The bicycle is the most civilized conveyance known to man. Other forms of transport grow daily more nightmarish. Only the bicycle remains pure in heart.
-Iris Murdoch, writer (1919-1999)

自転車は人が知る限り最も品のある乗り物である。
他の移動手段は日に日により悪夢のようになっている。
自転車だけが、ずっと心が清らかなままなのだ。



毎年9月22日は carfree day なんだそうです。
車の無い社会はなかなか実現しそうにありません。
ひょっとしたら未来には今の車の概念が変わっているかもしれませんけどね。

2007/09/21

AWAD :: bombast

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ fabric words used metaphorically



さて、今日の単語は bombast
尊大なスピーチや文章、という意味です。

この語は、cotton padding を意味する古期フランス語の bombace から。
さらにこの語源は cotton の意味のラテン語 bombax です。

裾綿が、なぜ尊大さと関係があるのかわかりませんが、
昨日の単語のように、これらを仲介する人物が存在するのかもしれません。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

A thing is not necessarily true because a man dies for it.
-Oscar Wilde, writer (1854-1900)

あることのために1人の人間が死ぬからといって、
必ずしもそのことが真実であるとは限らない。

AWAD :: grog

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ fabric words used metaphorically



さて、今日の単語は grog
特に水で割ったラム酒、
または強いアルコール飲料、という意味です。

この語は、海軍将官 Edward Vernon のあだ名、Old Grog にちなんだもの。
彼は命令でラム酒の水割りを水兵達に出したのだそうです。
あだ名の由来は、彼が grogram の外套を纏うという習慣を持っていたから。

grogram とは絹、羊毛、モヘア、またそれらを混合して作られた粗い織物のこと。
語源はフランス語で large grain or texture の意味の gros grain です。

あだ名と、そのあだ名の主の行動を理解して、
初めてその語源がわかる単語ですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

No drug, not even alcohol, causes the fundamental ills of society. If we're looking for the source of our troubles, we shouldn't test people for drugs, we should test them for stupidity, ignorance, greed and love of power.
-P.J. O'Rourke, writer (1947- )

薬物、アルコールでさえも、社会の根本的な悪の原因ではない。
もし私達の抱える問題の根源を探しているのなら、
薬物の検査ではなく、愚かさや無知、欲望や愛情の力をみるべきである。

2007/09/19

AWAD :: buckram

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ fabric words used metaphorically



さて、今日の単語は buckram
名詞として、衣類の芯材や本の装丁などに使われる硬い綿の布、
または堅苦しさ、形式張ること、という意味。
他動詞として、buckram で強化する、
また強さや重要さについて誤った見掛けを与える、という意味です。

この語の語源は確かではないですが、
恐らく、繊維製品で有名なウズベキスタンの街 Bukhara が由来のようです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Political history is largely an account of mass violence and of the expenditure of vast resources to cope with mythical fears and hopes.
-Murray Edelman, professor, author (1919-2001)

政治の歴史は、その大部分が大規模な武力衝突に対して、
また根拠の無い恐怖や希望に対処するための、
莫大な資源の消費に対しての説明である。

2007/09/18

AWAD :: linsey-woolsey

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ fabric words used metaphorically

今週のテーマは衣食住の"衣"に関する単語です。
Anu さんも、

Clothing is one of the three basic necessities in life and it's no wonder that our language has many idioms based on words related to cloths.

とおっしゃっているように、生活に密着したものであることから、
関連する単語や語句も多く存在するんでしょうね。



さて、今日の単語は linsey-woolsey
羊毛と綿、または羊毛と亜麻糸でできた強く粗い織物、
またちぐはぐな構成のことです。

この語は中期英語で linen の意味、
またはイギリスの Suffolk の村 Lindsey が由来の linsey と、
それと韻を踏むように創られた wool の合成語 woolsey から構成された単語。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
It is a very lonely life that a man leads, who becomes aware of truths before their times.
-Thomas Brackett Reed, politician (1839-1902)

それは一人の人間が送るとても孤独な人生だ。
そしてその人間は彼らの生まれる前に真実に気付くのである。

2007/09/15

AWAD :: nonce

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は nonce
目下、当座、また当面という意味です。

これは for then anes という語句を、
間違って for the nonce としたことからできた単語。
for then anes は for と then (the) と anes (one) からなる語句です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

After you have exhausted what there is in business, politics, conviviality, and so on -- have found that none of these finally satisfy, or permanently wear -- what remains? Nature remains.
-Walt Whitman, poet (1819-1892)

経済、政治、宴などにあるものを使い果たしてしまった後
―そしてそれらは何一つとして最終的に満足できるものではなく、
もしくは永久に消耗することも無いことがわかった後―、何が残るのだろうか?
それは自然である。

AWAD :: auger

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は auger
コルク栓抜きに似た各種の穿孔器のことで、
大工や採掘などに使われます。

この語は a nauger を an auger と間違って分けたことからできたもの。
これは navel の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 nobh- が語源です。

臍とらせん、わかるようなわからないような組み合わせです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

When we enlarge upon the affection our friends have for us, this is very often not so much out of a sense of gratitude as from a desire to persuade people of our own great worth, that can deserve so much kindness.
-Francois, duc de La Rochefoucauld, moralist (1613-1680)

私達が友人達からの愛情について詳しく話すときというのは、
非常に多くの場合、友人達への感謝の気持ちからのものというよりも、
自分たち自身が、それほど多くの親切を受けるに値するほど、
大きな価値がある人間なのだということを人々に納得させたい、
という欲望からのものであることが多い。

2007/09/14

AWAD :: atomy

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は atomy
骨格のことです。

この語は anatomy が an atomy と捉えられたことからできたもの。
anatomy はラテン語の anatomia が由来で、
これはギリシア語で up の意味の ana- と、
a cutting の意味の tomia から構成されたものです。
tomia の語源は、to cut の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 tem- です。

tem- は epitome や contemplate の語源でもあるんですね。
典型や熟考など、物事を細かく切って重要な点を分析する様子を想像すると、
なんとなくこの理由がわかる気がします。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

To use bitter words, when kind words are at hand is like picking unripe fruit when the ripe fruit is there.
-Thiruvalluvar, poet (c. 1st century BCE or 6th century CE)

優しい言葉が手元にあるのに激しい言葉を使うというのは、
熟した果実がそこにあるのに未熟な果実を選ぶようなものだ。

2007/09/12

AWAD :: ouch

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting



さて、今日の単語は ouch
宝石がちりばめられたブローチやバックルのことです。
ouche とも綴られるようです。

この語はもともと a nouche だったものが an ouche と間違えられたもの。
これは brooch の意味のアングロノルマン語 ouche から。
さらにこの語源は、to bind の意味のインドーヨーロッパ語族の語根 ned- です。

ouch と言っても、あの「アウチ」とは関係無さそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

A man who is 'ill-adjusted' to the world is always on the verge of finding himself. One who is adjusted to the world never finds himself, but gets to be a cabinet minister.
-Hermann Hesse, novelist, poet, Nobel laureate (1877-1962)

世間に”うまく順応できない”人は、常に自分を知る寸前のところにいる。
世間に適応した人は、決して自分を知ることはないが、閣僚にはなれる。

2007/09/11

AWAD :: eyas

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words formed by false splitting

今週はかなり興味深いテーマですね。

言語の変遷は、時と場所を越えて、
今までも、そしてこれからも続くと思います。

ただ、今のように言語が筆記されることが少なく伝聞に頼っていた頃は、
聞き間違いやすい単語や語句が間違った形で伝わることも多かったはず。

若者が作り出した新しい言葉や文字などには、
嫌悪感を示す方も多くいらっしゃると思います。

でも、言葉とは常に移り変わるものであり、
本来一つの代のみで完結、完成するものではないはず。

綴りや語法の誤りのように見えるものも、
その用法で使う人が多くなれば、それが標準になることは多いもの。

言葉は自分の知っている形、馴染んでいる形に留まらせるのではなく、
その変化の制限を解放することこそ、本来望ましいことなのかもしれません。



さて、今日の単語は eyas
特にハヤブサやタカの雛鳥のことです。

この語はもともと a nyas だったものが an eyas と間違えられたもの。
nyas は、nest の意味のラテン語 nidus が語源で、
さらにこれは to sit の意味のインドーヨーロッパ語族の語根 sed- が語源です。

確かに、巣には鳥達が座り込んでいますからね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It seems to me that our three basic needs for food and security and love are so mixed and mingled and entwined that we cannot straightly think of one without the others.
-M.F.K. (Mary Frances Kennedy) Fisher, writer (1908-1992)

食べ物と安全と愛の3つに対する私達の基本的な要求は、
非常に混ざり合い、入り混じり、絡み合っているので、
他を考慮せずに直接この中の一つを考えることはできないように思う。

2007/09/08

AWAD :: hypergolic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words derived from Indo-European roots



さて、今日の単語は hypergolic
自着火性の、という意味です。

hypergolic という言葉は、
火花などの外部の補助なしに着火したり爆発したりする物質に使われるそうで、
このような物質はロケットの燃料や爆弾に利用されるとのことです。

語源は、hypergolic fuel の意味のドイツ語 Hypergol 。
これはギリシア語で over, above の意味の hyper- と、
work の意味の erg- から構成された単語で、
さらにこれは to do の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 werg- が語源です。
werg- は work の語源でもあるそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

To see ourselves as others see us is a most salutary gift. Hardly less important is the capacity to see others as they see themselves.
-Aldous Huxley, novelist (1894-1963)

他人が自分達を見るように自分自身を見るのは最も有益な能力だ。
それと同じぐらい重要なのは他人が彼ら自身を見るように他人を見る能力だ。

AWAD :: syllogistic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words derived from Indo-European roots



さて、今日の単語は syllogistic
形容詞では三段論法の、また巧妙な、もっともらしい、
名詞では演繹法、また巧妙なもっともらしい論法、という意味です。

三段論法とは、大前提、小前提、結論から構成される、
演繹法の一形態という意味だそうです。

この語は、中期英語、フランス語、ラテン語を経由し、
ギリシア語で to syllogize の意味の syllogizesthai を語源に持ちます。
この syllogizesthai の語源は、
to collect, speak の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 leg- です。
leg- はこの他、 lexicon や lecture、select の語源でもあるそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

I tried to find Him on the Christian cross, but He was not there; I went to the temple of the Hindus and to the old pagodas, but I could not find a trace of Him anywhere. I searched on the mountains and in the valleys, but neither in the heights nor in the depths was I able to find Him. I went to the Kaaba in Mecca, but He was not there either. I questioned the scholars and philosophers, but He was beyond their understanding. I then looked into my heart, and it was there where He dwelled that I saw Him; He was nowhere else to be found.
-Jalaluddin Rumi, poet and mystic (1207-1273)

私は十字架に彼を見つけようとしたが、そこにはいなかった。
ヒンドゥーの寺院や古い仏塔にも行ったが、彼の痕跡はどこにもなかった。
数々の山や谷を調べたが、高みでも深みでも、彼を見つけられなかった。
メッカのカーバ神殿にも行ったが、そこにも彼はいなかった。
学者や哲学者達に尋ねたが、彼は彼らの理解を超えていた。
それから私は自分の心を覗くと、そここそが彼が住むところであり、
私が彼を見たのはそこだった。
彼は他のどこにも見つけることはできない。

2007/09/07

AWAD :: junta

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words derived from Indo-European roots



さて、今日の単語は junta
特に軍当局者で構成され、クーデター後に国を支配する集団のことで、
臨時政府とも言われます。

この語源は、
スペイン・ポルトガル語で committee, association の意味の junta 。
さらにこれは、ラテン語で to join の意味の jungere が語源で、
この jungere は、to join の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根、
yeug- が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It is by the goodness of God that in our country we have those three unspeakably precious things: freedom of speech, freedom of conscience, and the prudence never to practice either of them.
-Mark Twain, author and humorist (1835-1910)

私たちが国の中で、
これら3つの言葉で言い表せないほど貴重なことをもつのは神の徳によるものだ。
その3つとは、
言論の自由、良心の自由、
そして、それらを決して行わないだけの分別である。

2007/09/05

AWAD :: puissant

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words derived from Indo-European roots



さて、今日の単語は puissant
勢力のある、という意味です。

この語はフランス語を経由して、ラテン語で to be able の意味の posse 、
さらにインド-ヨーロッパ語族の語根で powerful, lord の意味の poti- が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Victory breeds enmity; the defeated live in pain. The peaceful live happily, avoiding both victory and defeat.
-Buddha (c. 563-483 BCE)

勝利は憎悪を産む。そして敗者は苦痛の中を生きる。
平和的な人々は幸せに生活する。勝利と敗北をともに避けながら。

2007/09/04

AWAD :: facetiae

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words derived from Indo-European roots

Anu さんはもう帰ってきていたものと思っていたんですが、
つい最近まで旅をされてたんですね。
行き先はインド、ヨーロッパだったとのこと。

最近 AWAD で紹介される単語には、
インド-ヨーロッパ語族の語根を語源にもつ単語が多かった気がしますが、
これは Anu さんの旅の影響だったのかもしれませんね。



さて、今日の単語は facetiae
機知に富んだ、またユーモアのある発言や文章、という意味です。

語源は jest の意味のラテン語、facetia 。
これは to set or put の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根、
dhe- が語源です。

今回のメルマガには、この dhe- が語源の単語が多く紹介されています。
do の語源であるということも興味深いことですが、
これが fashion、satisfy などの語源でもあるのは、ちょっと驚きです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The world owes all its onward impulses to men ill at ease. The happy man inevitably confines himself within ancient limits.
-Nathaniel Hawthorne, novelist and short-story writer (1804-1864)

世界が前へと進む推進力を持つのは、不安を感じる人々のおかげである。
幸せな人々は、必然的に古い制限に自らを制限してしまうものだ。

2007/09/01

AWAD :: rasorial

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は rasorial
よく食べ物を探して地面を引っ掻く、という意味です。

語源は to scrape の意味のラテン語 radere 。
これは to scrape or scratch の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根、
red- が語源です。

これは特に動物などに使われる語のようです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

No man is clever enough to know all the evil he does.
-La Rochefoucauld (1613-1680)

人間は自分の悪事をすべて知るほど賢くはない。

2007/08/31

AWAD :: transpontine

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は transpontine
橋の向こう側の、またロンドンのテムズ川南方に位置する、
またメロドラマ風の、という意味です。

語源はラテン語で across の意味の trans- と bridge の意味の pont です。
この pont は、to tread の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 pent- から。

興味深いのは、find の語源もこの pent- だということ。
何かを見つけるには、自分の足で巡り歩くことが一番、
ということなのかもしれませんね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Just as a cautious businessman avoids tying up all his capital in one concern, so, perhaps, worldly wisdom will advise us not to look for the whole of our satisfaction from a single aspiration.
-Sigmund Freud (1856-1939)

慎重なビジネスマンが、
自分の全資金の使い道を一つの事業に固定するのを避けるように、
恐らく処世術が教えるところは、
単一の願望からすべての満足を期待するな、
ということなのだろう。

2007/08/29

AWAD :: malacia

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は malacia
香辛料の効いた食べ物に対する異常なまでの欲求、
また臓器や細胞組織の軟化、という意味です。

この語源は softness の意味のギリシア語 malakia で、
これは soft の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 mel- からきています。

なぜ辛い物好きが軟化と関係があるのかわかりませんが、
香辛料は食欲がないときにもなんとか食べる気にさせてくれますよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Contentment is a pearl of great price, and whoever procures it at the expense of ten thousand desires makes a wise and a happy purchase.
-John Balguy

満足は非常に価値のあるものだ。
それゆえ一万の願望を犠牲にしてその満足を得るのは、
誰にとっても賢く、そして幸せな買い物である。

AWAD :: eyeservice

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は eyeservice
雇用主がいるときだけなされる仕事、という意味です。

これは雇用主が見ているときだけ行われる業務を指して使われるとのこと。
Anu さんはこの反対語を webservice だとおっしゃってますが、
ウェブサーフィンは業務中にこそこそやるもの、なんでしょうか(笑)。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

They know enough who know how to learn.
-Henry Adams (1838-1918)

彼らは充分わかっている。
誰が学び方を知っているのかを。

2007/08/27

AWAD :: bedswerver

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words

potpourri っていう単語には、いろいろな意味があるんですね。
ざっと見ただけでも、ポプリ、寄せ集め、メドレー、ごった煮など。

語源は、ごった煮の意味スペイン語、
olla podrida のフランス語訳である pot pourri だそうです。
これはもともと腐った鍋という意味とのこと。

腐っていてはだめですが、
皆が持ち寄った冷蔵庫のあまりもので鍋を作るのは、
おいしいですし、楽しいですよね。



さて、今日の単語は bedswerver
不貞な配偶者、という意味です。

語源は古期英語で bed の意味の bedd と、
to rub, to file away の意味の sweorfan です。
”削り落とされたベッド”という感じなんでしょうか?



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Infidel, n. In New York, one who does not believe in the Christian religion; in Constantinople, one who does.
-Ambrose Bierce (1842-1914), [The Devil's Dictionary, 1906]

Infidel【名詞】
ニューヨークにおいては、キリスト教を信仰していない人。
またコンスタンチノープルにおいては、キリスト教を信仰している人。

2007/08/25

AWAD :: interregnum

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words with hidden animals



さて、今日の単語は interregnum
ある王の治世の終りから次の王の治世への始まりまでの期間、
という意味で、この間は無政府状態です。

語源は、ラテン語で between の意味の inter- と、
reign の意味の regnum です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

By the time a man realizes that maybe his father was right, he usually has a son who thinks he's wrong.
-Charles Wadsworth

一人の男が自分の父親が正しかったことに気付く頃には、
大抵自分のことを間違っていると思っている息子を持っているものだ。



さて、自分は英文を読むときに、
良くスペースアルクの「英辞郎」を利用しているのですが、
最近そのグレードアップ版のβバージョンが利用可能になりました。

この新しい英辞郎では JavaScript を利用していて、
例文中の単語をワンクリックで調べられたり、検索履歴も利用できるなど、
かなり使いやすくなりました。

最近、要望として出していた「タイトルへの検索語彙の表示」、
「半角 + で区切った複数語句の検索」ができるようになり、
ますます使いやすくなりました。

旧版をブラウザの検索機能から利用している人も多いと思いますが、
もし設定が変更できるようであれば、この新版を利用してみてください。

スペースアルク : 英辞郎 on the WEB β版

2007/08/24

AWAD :: welkin

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words with hidden animals



さて、今日の単語は welkin
空や天、という意味です。

これは古期英語で cloud の意味の wolcen が語源。

確かに、空は深さや広さを含め、
具体的にどこからどこまでを指すのかわかりづらいですから、
雲によって空の存在を確認させられることも多いですよね。

雲ひとつない空を見上げると落ち着かない気分になったりするのも、
単に雲がないだけでなく、空の存在までもあやふやになってしまったような、
そんな感覚になるからなのかもしれません。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

I find that principles have no real force except when one is well fed.
-Mark Twain, author and humorist (1835-1910)

主義というものは何の力も持たない。
食が充分でない限りは。

2007/08/23

AWAD :: forbearance

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words with hidden animals



さて、今日の単語は forbearance
権利や借りなどを強く主張するのを控えること、
また我慢、忍耐、自制、寛大さ、という意味です。

この単語は forbear が元で、
これは古期英語で to endure の意味の forberan から。
さらにこの語源は away の意味の for- と、to bear の意味の beran です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

You must not lose faith in humanity. Humanity is an ocean; if a few drops of the ocean are dirty, the ocean does not become dirty.
-Mohandas K. Gandhi (1869-1948)

人間性への信頼を失ってはいけない。人間性とは大海のようなものだ。
もしそのうちの二、三滴が汚いとしても、
大海そのものが汚れているということにはならない。

2007/08/21

AWAD :: perihelion

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words with hidden animals



さて、今日の単語は perihelion
天体の軌道のうち最も太陽に近い点、という意味です。

語源はギリシア語で around, near の意味の peri- と、
sun の意味の helios 。

今回の語と逆に、最も太陽から遠い点のことは aphelion というそうで、
これは away の意味の apo- からきています。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Say not, 'I have found the truth,' but rather, 'I have found a truth.'
-Kahlil Gibran, mystic, poet, and artist (1883-1931)

「真実を見つけた」なんて言うな。
寧ろ「ある一つの真実を見つけた」だ。

冠詞の違いによって意味が違ってしまうこともあるのは、
英語学習者にとっては、結構悩ましいところです。

2007/08/20

AWAD :: dentigerous

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ Words with hidden animals

小中学生までは、遠足なども含めてよく行った動物園。
最近では、より実際の生態にあわせた環境を用意したところなどもあり、
大人が行っても楽しめそうですね。



さて、今日の単語は dentigerous
歯をもっている、という意味です。

語源はラテン語で teeth の意味の denti- と bearing の意味の -gerous 。
-gerous は to bear の意味の gerere が語源です。
歯を持つということですから、そのままですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Kindness is loving people more than they deserve.
-Joseph Joubert, moralist and essayist (1754-1824)

親切とは、相手をその価値以上に愛するということだ。

2007/08/17

AWAD :: menology

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to calendar



さて、今日の単語は menology
特に特定の人を記念した暦、という意味です。

これは近代ラテン語の menologium から。
さらにこれは後期ラテン語の menologion からで、
この語源は month を意味する meno- と account を意味する -logy です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Do not believe that it is very much of an advance to do the unnecessary three times as fast.
-Peter Drucker, management consultant, professor and writer (1909-2005)

不要なことを3倍の速さですることが大きな進歩だなんて信じるな。

AWAD :: Greek calends

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to calendar



さて、今日の単語は Greek calends
存在しない時間、という意味です。
Greek kalends とも書きます。

これは calends と呼ぶ日はローマ暦に存在する、
という事実が由来です。
calends は今週何度も出てきているように、月の初めの日のことですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The barriers are not erected which can say to aspiring talents and industry, "Thus far and no farther."
-Ludwig van Beethoven, composer (1770-1827)

意欲的な天才や業界に口の出せる障壁のようなものは存在しない。
”これまでも、そしてこれからも”。

AWAD :: bissextile

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to calendar



さて、今日の単語は bissextile
閏年や閏年で追加された日に関する、
または閏年、という意味です。

語源は leap year の意味のラテン語 bisextilis annus 。
この語はラテン語で February 29: leap day の意味の bissextus が元で、
これは two の意味の bi- と sixth の意味の sextus からできた語です。

メルマガの語源の解説で、この後にある、

from the fact that the sixth day before the Calends of March (February 24) appeared twice every leap year.

の太線部分が良くわからなかったので調べてみました。

Calends はもちろん月の初めの日ですね。
ではなんでその6日前の日が appeared twice なのかというと、
February 24 を二日繰り返すことで閏日を実現していたからだそうです。

閏日というと、今は2月の最終日に2月29日を設けて実現していますが、
昔は同じ日を二回用意していたんですね。
閏日生まれの人の中には、閏年には誕生日を2回祝う人もいたのでしょうか。

その点、今の閏日生まれの人は、
厳密には閏年にしか誕生日がこないので、少し不憫ですよね。
今回の例文は、そんな閏日を切望している人の気持ちが現れています。

"遂に bissextile day の到来です。落ち着いてください。これは性的嗜好とはなんら関係はございません。全国20万人の2月29日生まれの米国人の皆さん、待ちに待ったこの日がやってきました。ぜひとも良い誕生日をお過ごしください。"




さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
The vast majority of human beings dislike and even dread all notions with which they are not familiar. Hence it comes about that at their first appearance innovators have always been derided as fools and madmen.
-Aldous Huxley, novelist (1894-1963)

絶対的多数の人間は、
自分たちが良く知らないあらゆる考え方を嫌い、恐れさえする。
だから革新者達の登場時、常に彼らは愚か者や狂人だと馬鹿にされてきたのだ。

2007/08/16

AWAD :: intercalary

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words related to calendar



さて、今日の単語は intercalary
閏日や閏月などのように、
暦に挿入された、という意味です。

これはラテン語で between を意味する inter- と、
to proclaim を意味する calare が語源。
日と日の間などに新たな日などの挿入を宣言する、という意味でしょうか。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

If all our misfortunes were laid in one common heap whence everyone must
take an equal portion, most people would be contented to take their own and
depart.

-Socrates (469?-399 B.C.)

もし私たちの不幸のすべてが一つの共通の山として積み上げられていて、
皆そこから同じ分だけの不幸を持っていかなければならないのだとすれば、
多くの人々は自分の分だけで満足して、そこを去ることだろう。

2007/08/15

AWAD :: ides

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words related to calendar

実はcalendar という単語は、
ラテン語で account book を意味する calendarium から派生したそうで、
これは借金の返済日を記録していたことから来ているそうです。

そのときどきで、
見るのが楽しみだったり、不安だったりするカレンダー。
これだけは、いつまでも廃れそうにないですね。



さて、今日の単語は ides
古代ローマ暦における、3,5,7,10月の15日目、
またその他の月の13日目、という意味です。

これは中期英語由来の単語で、フランス語を経由し、
ラテン語の idus が語源となっています。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Who is more to be pitied, a writer bound and gagged by policemen or one living in perfect freedom who has nothing more to say?
-Kurt Vonnegut, Jr., novelist (1922-2007)

どちらがより哀れみを受けるのだろうか。
警察に捕らえられ、言論の自由を封じられた作家か。
それとも何一つ不自由なく生活していて、特に言うことも無い人か。

2007/08/10

AWAD :: breastsummer

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ red-herring words



さて、今日の単語は breastsummer
大きく空いた部分の上に設置して壁を支える水平な梁、という意味です。
ショーウィンドウの上部などにあり、”大まぐさ”とも呼ばれるそうです。

語源は英語の breast と、
古期フランス語で packhorse, beam の意味の somier 。
この somier は、ラテン語で packsaddle の意味の sagma が語源です。

breast は建築用語で、壁のうち窓と床の間にある部分のことだそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Pray, v. To ask the laws of the universe to be annulled on behalf of a single petitioner confessedly unworthy.
-Ambrose Bierce (1842-1914), [The Devil's Dictionary, 1906]

Pray【動詞】
自認のとおり取るに足りない請願者のために、
宇宙の法則が無効になるように頼むこと。

AWAD :: hardscrabble

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ red-herring words



さて、今日の単語は hardscrabble
多くの努力で少ない量しか算出されない、
またギリギリ生活できる水準しか提供しない場所の、という意味です。

語源は英語の hard と、ドイツ語で to scrape を意味する schrabbelen 。
また schrabbelen は、to cut の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根、
sker- が語源となっています。

scrape the barrel が「残った物をやむを得ず使う」という意味で、
scrape a living が「辛うじて生計を立てる」という意味であることからも、
今回の表現の表しているものがどんな程度のものかがわかると思います。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Few people are capable of expressing with equanimity opinions which differ from that of their social environment.
-Albert Einstein (1879-1955)

ほとんどの人々は、自身の置かれた社会的環境のものとは違う意見を、
平静を保って表明することはできない。

2007/08/08

AWAD :: axenic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ red-herring words



さて、今日の単語は axenic
汚染されていたり雑菌が混入したりしていない、という意味です。

語源はギリシア語で not を意味する a- と、foreign を意味する xenikos 。
また xenikos は、stranger、guest、host などの意味の、
インド-ヨーロッパ語族の語根 ghos-ti- が語源です。

汚染物質や雑菌などは、
それらに付着された物質から見れば、異物のようなものですからね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Doubt comes in at the window when inquiry is denied at the door.
-Benjamin Jowett (1817-1893)

疑いが窓から入ってくるのは、
質問が玄関で拒否されたときだ。

AWAD :: incommode

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ red-herring words



さて、今日の単語は incommode
迷惑や不便をかける、という意味です。

語源は inconvenient を意味するラテン語の incommodus 。
これは to take appropriate measures を意味する、
インド-ヨーロッパ語族の語根 med- が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Anyone can do any amount of work, provided it isn't the work he is supposed to be doing at that moment.
-Robert Benchley

誰であれ、どんな量の仕事でもこなすことができる。
その仕事が、その時に自分に課されているものでない限りは。

結局、人は自分以外の誰かに縛られるのが嫌いなのかも知れません。

2007/08/07

AWAD :: malefactor

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ red-herring words

今週は、初めに頭に浮かぶであろう意味とは違う意味を持つ単語、
ということですが、メルマガ冒頭の文中にあった、
red-herring wordsの意味がわかりませんでした。

そこでこれについて調べてみると、
「人の気を逸らしたり、惑わすためもの」
という意味とのことで、まさに今回のテーマそのものなんですね。



さて、今日の単語は malefactor
悪事を行う人、という意味です。

語源はラテン語で evil を意味する male- と、to do を意味する facere 。
male だからといって、男ばかりが悪人というわけじゃないんですよね。

また、今回の例文は、
最近話題となったある有名人についてのものでした。

"確かに、オレンジ郡では多くの犯罪者たちが、懲役期間中に実際何らかの形で出所している。"




さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
A woman's head is always influenced by heart; but a man's heart by his head.
-Lady Marguerite Blessington (1789-1849)

女性の頭は常に心に影響されている。
しかし男性の心は己の頭に影響されている。

感情と理性、どちらがより大切か、ということではなく、
お互いがお互いを補完しあっているもの、という点では、
男女の別はあまりないのかもしれません。

2007/08/04

AWAD :: doppelganger

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words with double connections



さて、今日の単語は doppelganger
生きているある特定の人に、まるで幽霊かのように良く似ている人、
または瓜二つの人という意味です。

これはドイツ語由来の単語で、
文字通り a double goer という意味だそうです。
ちなみに、Doppel はドイツ語で写しやダブルスという意味だそうです。

今日の単語は、日本でも”ドッペルゲンガー”とよく呼ばれているので、
知っている人も多いことかと思います。

今日の例文は、ドッペルゲンガーにまつわる、
少し怖いお話についてのものです。

良く知られたドッペルゲンガーにまつわる経験は、フィクションによくあるテーマである。そういった作品の中では、その自分に瓜二つの存在があらわられることは、しばしば自殺による主人公の死を知らせるものとなる。恐らく、最もそれを劇的に表現したのがエドガー・アラン・ポーの William Wilson である。この主人公は自分にそっくりな存在を刺し殺そうとして、自分自身を殺してしまうのである。




さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Anger, if not restrained, is frequently more hurtful to us than the injury that provokes it.
-Lucius Annaeus Seneca, philosopher (BCE 3-65 CE)

怒りというものは、
もしも抑制されないとすれば、私たちにとって、
しばしばそれを引き起こした損害よりもより有害なものである。

意図的であれ、無意識的であれ、
コミュニケーションに「怒り」を用いても、あまりうまくはいかないもの。

2007/08/02

AWAD :: double entendre

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words with double connections



さて、今日の単語は double entendre
2つの意味に解釈できる形で用いられる語句、という意味で、
特に片方の意味がわいせつな意味を持つ場合に使われるようです。

これはフランス語の廃語が由来で、
文字通り double meaning という意味だそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Selfish, adj. Devoid of consideration for the selfishness of others.
-Ambrose Bierce (1842-1914), [The Devil's Dictionary, 1906]

Selfish【形容詞】
他人の身勝手さへの配慮がない。

誰かの行動を、ことあるごとに身勝手だと言う人ほど、
自分の身勝手さに気付いていないのかもしれない。

2007/08/01

AWAD :: mackle

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words with double connections



さて、今日の単語は mackle
印刷における二重印刷などの汚れ、
または汚れる、という意味です。

語源は spot or stain を意味するラテン語の macula 。
確かに、二重に印刷されていたりする部分って染みのように見えますよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The only tyrant I accept in this world is the 'still small voice' within me.
-Mahatma Gandhi (1869-1948)

この世界で、私が唯一認める暴君は、
自分の中の「良心の声」である。

2007/07/31

AWAD :: didymous

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words with double connections



さて、今日の単語は didymous
二つ一組で発生する、
または対の、という意味です。

語源は twin を意味するギリシア語の didymos 。
これは、インド-ヨーロッパ語族の語根で two の意味の dwo- が語源です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

God gives every bird his worm, but he does not throw it into the nest.
-Swedish proverb

神はすべての鳥たちに虫を与える。
しかし、巣に直接投げ入れるようなことはしない。

2007/07/30

AWAD :: diplopia

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words with double connections

旅行中だった Anu さんが帰ってきました!

Guest Wordsmith の回も楽しかったですが、
旅行でリフレッシュされたであろう Anu さんに、
また色々なテーマで単語を紹介してもらいたいですね。

でもどこに行ってたのかは、
今日のメルマガには書いてませんでしたね(汗)

メルマガによると、毎年8月に、数千人もの老若男女の双子が集う、
Twins Days Festival というものが開催されるそうです。
何も知らずに会場に足を踏み入れたら、眩暈がしてしまいそうですね(笑)



さて、今日の単語は diplopia
複視、という意味です。

語源はギリシア語で double を意味する diplo- と、vision の意味の -opia 。
double vision でも複視という意味なので、そのままですね。
ちなみに複視とは、一つのものが二つに見えること、ということだそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Those who are incapable of committing great crimes do not readily suspect them in others.
-Francois De La Rochefoucauld (1613-1680)

大きな犯罪を犯すことのできない人は、
容易く他人にそのような罪を疑うようなことはしない。

2007/07/27

AWAD :: supramundane

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ unusual words used in famous quotations



さて、今日の単語は supramundane
現世のものではない、という意味だそうです。

これは、ラテン語で above を意味する supra- と、
world を意味する mundus が語源です。
ちなみに mundane は現世の、とか平凡な、といった意味でしたね。

今日の例文は、原子爆弾に関するものでした。

はじめは巨大な柱のようだったものが、その後まもなく、この世のものとは思えない、茸のような形となった。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Science is built with facts as a house is with stones--but a collection of facts is no more a science than a heap of stones is a house.
-Jules Henri Poincare (1854-1912)

家が石からできるように、科学は事実を基礎として築き上げられる。
しかし、石を山のように積み上げても家にならないのと同じように、
事実の寄せ集めがすなわち科学になるかというとそうではない。

手段は、あくまで目的のためにある。
しかし、手段をどれだけ極めても、目的の達成には多くの場合影響はない。

2007/07/26

AWAD :: gladsome

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ unusual words used in famous quotations



さて、今日の単語は gladsome
喜びをもたらしたり示したりする、という意味だそうです。

これは古期英語の gloed が由来。
この語源は、to shine の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 ghel- です。
輝きは、喜びに通じるものがありますよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

If I can stop one Heart from breaking / I shall not live in vain / If I can ease one Life the Aching / Or cool one Pain / Or help one fainting Robin / Unto his Nest again / I shall not live in Vain.
-Emily Dickinson (1830-1886)

もしも一つの心の崩壊を食い止めることができるとしたら
私の人生は無駄にはならないだろう
もしも一つの痛ましい人生を和らげることができるとしたら
または一つの苦痛を沈めることができるとしたら
あるいは一羽の気絶しかけたコマドリが
再び巣に戻るのを助けることができるとしたら
私の人生は無駄にはならないだろう

AWAD :: dictatress

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ unusual words used in famous quotations



さて、今日の単語は dictatress
女性の独裁者、という意味だそうです。

これはラテン語由来の単語で、to dictate を意味する dictare が語源です。
さらにこの dictare は、to say を意味する dicere の反復相で、この語源は、
to pronounce solemnly の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 deik- です。



ちなみに相について良くわからなかったので、調べてみたのですが、
相( aspect )とは、時間に関する文法事項の一つで、
反復相とは、習慣的・反復的動作を表すものだそうです。

つまり上記の dictare は、習慣的に何かを話す、という意味なんですね。



また英語における相には語彙的なものと文法的なものがあるとのこと。

語彙的な相は、動詞そのものが相の働きをするもので、反復相もこの一つ。
ただし同一の動詞でも文脈などによって相が変化することもあるそうです。

文法的な相は、動詞の形の変化で表されるもので、完了相と進行相があります。
この二つは、それぞれ完了時制、進行時制と同じものだそうです。



相についてよく理解すると、前置詞の使い分けなどがより明確にできるそうです。
高校までの英語では触れることのなかった文法事項ですが、興味深いですね。

参考
桃介の英語学習 | 相(aspect)とは?
未来進行形[相(aspect)]
動詞の相(アスペクト)



今日の例文も、興味深かったです。

アメリカは・・・世界の独裁者となるなのかもしれない。あの国は、もはや自身の精神を支配することもできないのだろう。




さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
The greatest sign of success for a teacher is to be able to say, "The children are now working as if I did not exist."
-Maria Montessori, educator (1870-1952)

教師にとって一番の成功のしるしとは、
「子供達は、今やまるで私がいなくなったかのように、自ら勉強している」
と言えるようになることだ。

警察や教育などの公的なものも含め、全てのサービスは、
究極的には、それらを利用する必要がないという状況こそ、本来好ましいもの。

2007/07/25

AWAD :: circumambulate

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ unusual words used in famous quotations



さて、今日の単語は circumambulate
特に儀式において歩き回る、という意味だそうです。

この語は、ラテン語で around を意味する circum- と、
to walk about を意味する ambulate が語源。
また ambulate は、to walk の意味の ambulare が元になっています。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Along this tree / From root to crown / Ideas flow up / And vetoes down.
-A senior executive, quoted by Peter Drucker

この木に沿って、根っこから天辺にかけ、
アイデアは上方に、拒否権は下方に流れる。

2007/07/23

AWAD :: anecdotage

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ unusual words used in famous quotations

今週は先週に引き続き、Guest Wordsmith の登場。
今週は司書でイェール大学法科大学院講師の Fred Shapiro さんです。

Shapiro さんの最近の著作である The Yale Book of Quotations は、
Bartlett's Familiar Quotations (バートレット引用句辞典)や、
The Oxford Dictionary of Quotations を凌駕する(?)引用句辞典とのこと。

機会があれば、読んでみたいものです。



Anu さんは、まだまだ旅行継続中(笑)



さて、今日の単語は anecdotage
逸話を話すこと、逸話集、
また逸話を過度に話す特徴を持つ老年期、という意味とのことです。

この語は、ギリシア語で things unpublished を意味する anekdota から。
さらにこの語源は、not の意味の an- と、to publish の意味の ekdidonai 。

ところで、今日のメルマガのコメントにもあったように、
今日の単語は文字的には anecdote と dotage をあわせた単語ですが、
dotage の元は to be foolish の意味の dote なんですよね。

ある一つのことに執着しているから、なんでしょうか?



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Nothing produces such odd results as trying to get even.
-Franklin P. Jones

五分五分を目指すなどというおかしな結果を産むものは何も無い。

2007/07/21

AWAD :: resipiscent

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words from the writing of Judge Bruce M. Selya



さて、今日の単語は resipiscent
改心した、という意味。

語源は、to recover one's senses を意味するラテン語 resipiscere 。
これは again の意味の re- と、to taste、to know の意味の sapere から。

Selya さんの法律文章の独特さは以前からお伝えしていますが、
その事に対しては必ずしも肯定的な意見の人ばかりではないようです。
今日の例文は、もしかしたらそんな方々に向けた文章なのかも?

私は書きすぎ、引用しすぎの常習犯である。だが少なくとも私は心を改めた常習犯だ。もっとさっさと要点を言ったり、書き手が一連の引用判例集から紡ぎあげた安心毛布を捨て去ったりするには訓練が必要だが、結局たどり着いた意見は、私たちは判事としてはその仕事に専念しなければならないということだ。




さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
If you want something really important to be done you must not merely satisfy the reason, you must move the heart also.
-Mahatma Gandhi (1869-1948)

本当に重要なことの実現を望むなら、単にその動機を満たすだけではなく、
心も一緒に動かさなければいけない。

2007/07/19

AWAD :: haboob

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words from the writing of Judge Bruce M. Selya



さて、今日の単語は haboob
特にスーダンにおける、強烈な風塵や砂嵐、という意味。

語源は、アラビア語で strong wind を意味する habub です。

今日の例文も、裁判関連のものとは思えないほど、
比喩がふんだんに使われた文章になっています。

上訴人が、獰猛な砂嵐のごとく苦心して表現しようとしていることは、
穏やかなそよ風にもならないようなことである。
私見だが、その家は卓越風にも十分に耐えられるほどに頑丈だ。


こういう文書も、あってもいい、かな?(笑)



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Where is the wisdom we have lost in knowledge? Where is the knowledge we have lost in information?
-T. S. Eliot (1888-1965)

知識の中からなくしてしまった知恵はどこにいった?
情報の中からなくしてしまった知識はどこにいった?

そして、全てなくなったときには、
その取り戻し方はおろか、
なくしたことさえ、わからなくなっているのかもしれない。

AWAD :: pastiche

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words from the writing of Judge Bruce M. Selya



さて、今日の単語は pastiche
文学や音楽、演劇などの芸術作品で、他の芸術家の模倣をした作品、
また色々なところからのちぐはぐな部分の寄せ集め、という意味とのこと。

語源は、俗ラテン語で pasty の意味の pasticium 。
さらにこれは、後期ラテン語で dough の意味の pasta からきた語です。
練り粉もある意味、寄せ集めですよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Appeal, v.t. In law, to put the dice into the box for another throw.
-Ambrose Bierce, The Devil's Dictionary (1906)

Appeal 【他動詞】
法律で、さいころを次の一投に備えて箱に入れておくこと。

上訴、人によっては、
シミュレーションゲームの次ターン、といったところなのかも。

2007/07/18

AWAD :: pleochroic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ Words from the writing of Judge Bruce M. Selya



さて、今日の単語は pleochroic
異なった方向から見ると違う色を見せる、という意味とのこと。

これはギリシャ語で more を意味する pleo- と、
having a color を意味する -chroic から。

ところで、今週の例文は、
Selya さんが書かれた判決理由文からとられているのですが、
今日の文章も、法的な文章としては少し変わった文章です。

The plaintiffs cloaked this theory in pleochroic raiment


まるで小説のようですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Conceal a flaw, and the world will imagine the worst.
-Martial (Marcus Valerius Martialis)

欠陥を隠しでもしてみろ、世間は最悪なことを想像するぞ。

2007/07/17

AWAD :: aposematic

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ Words from the writing of Judge Bruce M. Selya

今週は AWAD 恒例、Guest Wordsmith の登場。
米国第一巡回区連邦控訴裁判所上級判事 Bruce M. Selya さんです。

Wikipedia の Selya さんの 項目 でも触れられていますが、
Selya さんは、判決理由の文体の独特さで知られているそうです。
メルマガ冒頭でご自身が語られている内容からも、なんとなくわかる気がします。

きっと、根っからの言葉好きなんですね。



ところで、Anu さんは旅行中とのこと。どこに行かれているのでしょう?
お土産話に期待したいですね。



さて、今日の単語は aposematic
警告や警報の役割をする、という意味とのこと。

これはギリシャ語で away、off を意味する apo- と、
serving as a sign of danger を意味する sematic から。

またこの語は特に、明るい色や模様などの昆虫の特徴に関して使われるそう。
これらの特徴は、自分には毒があるかもよ、と相手に警告する効果があり、
それによって他の昆虫に捕食されるのを防いでいるんですよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

I shall allow no man to belittle my soul by making me hate him.
-Booker T. Washington (1856-1915)

誰であれ、私に憎悪を抱かせるなどという方法で、
私の精神を軽く扱わせるわけには行かない。

感情と論理、自らのコントロールが及ぶのは後者のみだとすれば、
前者に言動が支配されていれば、時に相手の思う壺となりかねない。

2007/07/14

AWAD :: identic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words about diplomacy



さて、今日の単語は identic
ある国との関係において、複数の国が立てる外交行動の方針が同じである、
また同一の、という意味とのこと。

この単語の語源は、ラテン語で identical を意味する identicus です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Wit is educated insolence.
-Aristotle, philosopher (384-322 BCE)

機知とは、知識に基づく横柄さである。

昨日までの言葉にあえて関連付ければ、
今日の言葉は、他人の協力を得る際に気をつけるべきことといえそう。

「能ある鷹は爪を隠す」といいます。
自分の能力をひけらかすだけにおわることのないように注意したいものです。

2007/07/12

AWAD :: demarche

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words about diplomacy



さて、今日の単語は demarche
特に外交上の請願や異議などの行動方針、という意味とのこと。

この単語は、フランス語で gait を意味する démarche 。
語源は、border を意味するインド-ヨーロッパ語族の語根 merg- です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It is difficult to begin without borrowing, but perhaps it is the most generous course thus to permit your fellow-men to have an interest in your enterprise.
-Henry David Thoreau, naturalist and author (1817-1862)

借り入れなしで事業を始めるのは難しいことだが、
だからこそ自分の仲間からの出資を許可するのがもっとも寛大な方針だ。

一昨日、昨日に続き、今日も人間の限界に言及したととれる名言。

人間一人では多くのことを実現できないもの。
利益を独り占めしようと一人で物事を進めても多くの場合失敗します。
将来の成功をシェアする前提で、仲間に協力を仰ぐのが一番なのかもしれません。

2007/07/11

AWAD :: extraterritoriality

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words about diplomacy



さて、今日の単語は extraterritoriality
外国の使節に認められた、現地の法的な管理からの免除、という意味とのこと。
つまり、治外法権です。

この単語は、ラテン語で outside を意味する extra- と、
land around a town を意味する territorium が語源です。
territorium の語源は land の意味の terra です。

このような特権があるからとはいえ、
異国の地でなんでもして良いわけでは、もちろんないですけどね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

In death the many become one; in life the one become many.
-Rabindranath Tagore, philosopher, author, songwriter, painter, educator, composer, Nobel laureate (1861-1941)

死においては、多は一となる。
生においては、一は多となる。

一見すると、昨日の名言の反対のような言葉です。
一人の人間の生の与える影響の上限を示したのが昨日の言葉で、
今日の言葉の示しているのは、言わばその下限。

生の裏、死について考えれば、両者の伝えていることは本質的には同じです。

AWAD :: plenipotentiary

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words about diplomacy



さて、今日の単語は plenipotentiary
外交官などで、政府を代表する権限を完全に与えられた人、
また、全権を与えられた、という意味とのこと。

この単語はラテン語の plenipotentiarius からきたもので、
さらにこれは full の意味の plenum と、powerful の意味の potent が語源。

一人の人間が一国の政府の意思を代表するのですから、
その重圧、責任はものすごいものがありそうです。



ところで、今日の例文は英国ブレア前首相についての記事でした。


水曜日、ブレア氏は英国首相を公式に辞任したが、その後まもなく、
いわゆる中東カルテット(米国、国連、EU、ロシア)の上級全権大使に就任した。

ブレア氏は首相辞任後も、新たな活動の舞台を得たようです。
前政権で財務相を務めたブラウン新首相の政権の舵取りも気になるところです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
The man who thinks he can do without the world is indeed mistaken; but the
man who thinks the world cannot do without him is mistaken even worse.

-Francois, duc de La Rochefoucauld, writer (1613-1680)

世界なしでもどうにかなると思っている人間は間違っている。
しかし、自分なしでは世界はまわらないと考えている人間は、
それ以上にどうかしている。

一人の人間が影響を与えられる範囲は限られるもの。
第一、人間の命は有限ですからね。

2007/07/09

AWAD :: detente

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words about diplomacy

語源による英単語の学習は、単語を別々に覚えるより効率的でもあり、
また単語同士の意外なつながりもわかって、楽しくもありますよね。

今日のメルマガにあった Anu さんの言葉を借りれば、

That's the joy of words.

ですよね。



さて、今日の単語は detente
対抗者間の緊張を緩和すること、という意味とのこと。

これは loosening、 relaxation の意味のフランス語、détente から。
さらにこの語源は to stretch の意味のインド-ヨーロッパ語族の語根 ten- 。

外交では、敵対国間の緊張の緩和は重要な課題の一つですよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
Books are the compasses and telescopes and sextants and charts which other men have prepared to help us navigate the dangerous seas of human life.
-Jesse Lee Bennett

本は羅針盤であり、望遠鏡であり、六分儀であり、海図である。
それは他人が、人生の危険な航海の助けとなるように用意したものだ。

人生に迷いが生じた場合など、
偶然本屋で出合った本が、大きなヒントを与えてくれることもありますよね。

2007/07/08

ブログタイトル、URL 変更。

みなさまこんにちは。
visum です。

今回、ブログのタイトルを、
『ただひたすらに何かを勉強していくブログ』
から、
『一日一語! ~ A.Word.A.Day で英単語学習 ~』
と変更いたしました。

またそれに伴い、ブログの URL を、
『 http://keep-studying-something-new/ 』
から、
『 http://learning-awad.blogspot.com/ 』
に変更いたしましたのでご注意ください。



このブログの開設当初は、いろいろなことを学習し、
そのそれぞれの学習過程をブログに記載しようと思っていたのですが、
現状は、 A.Word.A.Day の学習内容が殆どを占めている状態で(笑)

それならば訪問者様の混乱を避けるためにも、現状を反映したほうがいいと考え、
今回ブログタイトルを変更させていただいた、という次第です。



小数ながらアクセスいただいていた TSSMML のカテゴリのエントリについては、
しばらくはここに残しておきますが、今後の更新予定は今のところありません。
TSSMML 専用の新規ブログを立ち上げることがあれば、そちらに移す予定です。



唐突な変更で申し訳ございませんが、
これからも、このブログをご愛顧くださいませ。

2007/07/06

AWAD :: greenroom

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words from theater



さて、今日の単語は greenroom
役者が出演の前後にリラックスするための、
スタジオや劇場にある部屋、という意味とのこと。

この語の起源については諸説あるそうですが、その中で有名なものとして、
舞台の明るい照明から安らぐため、緑色に塗られた部屋で休んでいたから、
というものがあるそうです。

確かに眼には緑色は良いと言われていますしね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Propaganda is a soft weapon; hold it in your hands too long, and it will move about like a snake, and strike the other way.
-Jean Anouilh, playwright (1910-1987)

政治的宣伝は、穏やかな兵器のようなものだ。
あまりにも長く手中に収めていれば、
蛇のように動き回り、全く逆の方向に攻撃を開始するだろう。

一時的に扇動された民衆であっても、
時が来れば必ず、事の本質を理解するもの。

AWAD :: fourth wall

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words from theater



さて、今日の単語は fourth wall
舞台と観客との間にある想像上の壁、という意味とのこと。

この語は、舞台を観客側の面が空いた箱だと考えたことからきたもの。
空想と真実との間にある境界線の比喩としても使われるそうです。

舞台の上下は意識せず、前後左右のうち前方だけ開いた箱ということですね。
確かに演劇などを鑑賞する時など、この語の意味が良く実感できそうです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Which of us is not forever a stranger and alone?
-Thomas Wolfe, novelist (1900-1938)

私たちのうちのどちらかが、
永久に他人や孤独にならないことなんてあるだろうか。

出会いと別れ、
人生の大部分を構成するもののはずなのに、
それを初めから予測できることは、多くはありません。

2007/07/04

AWAD :: breeches part

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words from theater



さて、今日の単語は breeches part
女優によって演じられる男役、という意味とのこと。

この語は、昔男性が穿いていた膝までの丈のズボン breeches にちなんだもの。
さらにこれは、下半身を意味する breech が由来。
最近では女性が短い丈のパンツを穿くことも多くなりましたけどね。

今日の例文は興味深かったです。

「メアリー・ロビンソンは、家庭を助けるため14歳という年齢で役者になった。
シェイクスピアの演劇に良く見られるように、男役で脚をあらわにしたときなど、
彼女はとりわけ華やかだったに違いない。」


さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
All religions are the same: religion is basically guilt, with different holidays.
-Cathy Ladman, comedian, writer, actress (1955- )

あらゆる宗教は皆同じである。
宗教は基本的に罪、異なった休日を持った罪だ。

2007/07/03

AWAD :: ingenue

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ words from theater



さて、今日の単語は ingenue
純真、純潔な少女の役、
またそのような役を演じる女優、という意味とのこと。

これはフランス語で guileless を意味する ingénue が由来。
誠実さやあどけなさ、といった意味なので、まさにそのままですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

We love flattery, even though we are not deceived by it, because it shows that we are of importance enough to be courted.
-Ralph Waldo Emerson, writer and philosopher (1803-1882)

私たちはお世辞が大好きだ。たとえそれで騙されなくても。
なぜならお世辞を言われるということは、
自分が機嫌をとるのに値する人間だと思われている証拠だからだ。

お世辞さえ言われなくなったら、おわりなんでしょうかね。

2007/07/02

AWAD :: deuteragonist

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ words from theater

Anu さんの言葉に、

Imagine how few troubles we might have if we remember it's only a role we are playing. All we need do is play it as best we can and then gracefully exit the stage.

とありましたが、
人生を演劇の舞台だと考えれば、その送り方に対する考え方も変わりそうです。



さて、今日の単語は deuteragonist
演劇で2番目に重要な役、という意味とのこと。

これはギリシャ語で second を意味する deutero- と、
contestant、 actor を意味する agonistes が由来。
ちなみに prot + agonistes は、主人公という意味の protagonist でしたね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は
The best work is done with the heart breaking, or overflowing.
-Mignon McLaughlin, journalist and author (1913-1983)

最高の仕事は、悲痛な思いや溢れる想いによってなされる。

「失恋は人を詩人にする」、とはよく言われます。
みなぎる感情を抑えることなくそのまま吐き出した作品こそ、
人間の奥深い部分を忠実に表現したものとなるのかもしれません。

2007/06/30

AWAD :: ataraxia

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は ataraxia
これは ataraxy ともいい、
精神の障害から解放された状態、という意味とのこと。

この単語は ギリシャ語で not disturbed を意味する、
ataraktos が直接の語源です。
英語になっても、ほぼ意味は変わらないですね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

One must think like a hero to behave like a merely decent human being.
-Madeleine L'Engle, writer (1918- )

純粋に上品な人間として振舞うためには、
英雄のように思考しなければならない。

言動は表立ってわかるものですが、
その言動の元となるのは、あくまで思考や精神などの内的なものです。
周囲にスマートだと思わせるには、まず内からスマートになることが必要。

2007/06/29

AWAD :: compossible

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は compossible
両立できる、という意味とのこと。

これは、powerful、 lord を意味する、
インド-ヨーロッパ語族の語根 poti- が語源。

この単語の意味はそれほど力強さは無さそうですが、
複数の事実の両立には、それらの間に強力な結びつきが必要なことは確か。
もしかしたら、この単語の意味はこうした事実の反映なのかもしれません。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

The great thing about getting older is that you don't lose all the other ages you've been.
-Madeleine L'Engle, writer (1918- )

歳を重ねる、ということにおいて最も素晴らしいのは、
自分が今までに過ごしてきた全ての歳を失っていないということだ。

過去の自分と現在の自分は、全く同じではありませんが、
身体や記憶、思考など、現在の自分は過去の自分の生き方の結果といえるもの。
現在の自分のいたるところに、過去の自分が生きているのかもしれません。

2007/06/27

AWAD :: moiety

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は moiety
半分、部分、という意味とのこと。

これは、middle を意味するインド-ヨーロッパ語族の語根 medhyo- が語源。
確かに、真中で分けると半分になりますよね。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

If there existed no external means for dimming their consciences, one-half of the men would at once shoot themselves, because to live contrary to one's reason is a most intolerable state, and all men of our time are in such a state.
-Leo Tolstoy, novelist and philosopher (1828-1910)

もし自分の良心をかすませる外的な手段がないとしたら、
半数の人間は、すぐに銃で自殺することだろう。
自分の良心にそむいて生きるのは最も耐えかねることだが、
今の時代の人間は皆、このような状態にあるのだから。

2007/06/26

AWAD :: agrestic

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words



さて、今日の単語は agrestic
田舎の、がさつな、という意味とのこと。

これは、field を意味するインド-ヨーロッパ語族の語根 agro- からきた語。
田舎と土地とは互いに連想しやすいのかもしれません。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

If an animal does something, we call it instinct; if we do the same thing for the same reason, we call it intelligence.
-Will Cuppy, journalist (1884-1949)

動物が何かをしたら、私たちはそれを本能という。
だが私たちが同じ理由で同じことをした場合、私たちはそれを知性という。

人間の場合、全ての行動が思考に基づくものである、
または基づいているはずであると考えがちですが、
生きるために必要なことを行っているだけ、ということもあるのかも知れません。

2007/06/25

AWAD :: pudibund

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ miscellaneous words

今週は、AWAD では恒例、特定のテーマがない週です。
次の日の単語を予測するのはほぼ不可能なので、
毎日、どんな単語がやってくるのか楽しみですね。



さて、今日の単語は pudibund
prudish と同じ意味で、
上品な、男女の関係にガードの固い、という意味とのこと。

これはラテン語で to make 、 be ashamed という意味の pudere が由来。
上品さは、恥ずかしいと思う気持ちとどこかで繋がっているのかもしれません。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Don't be yourself. Be someone a little nicer.
-Mignon McLaughlin, journalist and author (1913-1983)

そのままの自分でいようとするな。
もっといい誰かになれ。

「自分らしさ」とは、変わらない自分ではなく、
変わっていく自分を受け入れることで得られるものなのかもしれません。

2007/06/22

AWAD :: carrageen

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms coined after places in Ireland



さて、今日の単語は carrageen
ヨーロッパや北米の大西洋岸で見られる、
紫色の食用海草、という意味とのこと。

これは Irish moss とも呼ばれ、
固体を液体中に均等に分散させる為の増粘剤や乳化剤として使用される、
carrageenan の原料だそうです。

Carrageen 自体は、アイルランドの南東 Waterford 近郊の町だそうです。
何故この海草がこの街の名前となったのかは良くわかりませんが、
Irish moss のような「いかにも」なものよりも、なんだか良い気がします。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Since we are destined to live out our lives in the prison of our minds, our one duty is to furnish it well.
-Peter Ustinov, actor, writer and director (1921-2004)

私たちは自分の心という監獄の中で生き延びることを運命付けられている。
だから人生を立派に飾り立てることは、私たちに課せられた義務なのである。

人が生きていくには、色々な制約があります。
その中で精力的に生きていくためには、
日々の生活を良くしようという意識や努力が必要なのかもしれません。

2007/06/21

AWAD :: shillelagh

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms coined after places in Ireland



さて、今日の単語は shillelagh
こん棒、という意味とのこと。

これはアイルランドの Wicklow にある村、 Shillelagh が由来。
こん棒は、伝統的にブラックソーンやオークという木材で作られるようですが、
この村がオークで有名であることが、この単語の意味につながったようです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

I am aware that no man is a villain in his own eyes.
-James Baldwin, writer (1924-1987)

自分が悪人だなんて思ってる人は一人もいない、なんてことは知ってるよ。

他人のあらはよく見えます。
自分のことは、自分が思っているほどわからないものです。

2007/06/20

AWAD :: blarney

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ toponyms coined after places in Ireland



さて、今日の単語は blarney
お世辞、誤解を招く恐れのある話、という意味とのこと。

これはアイルランドの Cork という街の近郊の村 Blarney の、
Blarney Castle にある石である Blarney stone が由来。
これに口付けをすると、話の才能を与えられるという伝説があるそうです。

あまりに話がうまくなりすぎて、お世辞ばかり言う人がでてきたから、
このような意味になってしまったのでしょうかね(笑)
話がうまくなりたい人は、旅行の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

It might be a good idea if the various countries of the world would occasionally swap history books, just to see what other people are doing with the same set of facts.
-Bill Vaughan, journalist (1915-1977)

複数の国々が、一時的に歴史書を交換するとどうだろう。
他の国の人々が、全く同じ事実をどう扱っているのかを見るためだけに。
面白い考えだと思うのだが。

一対一の会話であっても、相手の立場に立って物事を考えるのは難しい。
まして国単位ではなおさらですが、国際社会ではまさにそれが求められます。
将来の歴史書には、現在は各国でどのような形で示されるのでしょうか。