2007/10/13

AWAD :: stare decisis

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は stare decisis
採決時に判例に従うという法律上の原理のことで、
裁判所の将来の意思決定が過去の意思決定に従うべきとする考えを指します。

これは let the decision stand という意味のラテン語の単語から 。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Men hate those to whom they have to lie.
-Victor Hugo, poet, novelist, and dramatist (1802-1885)

人は嘘をつかなければならないような人物を嫌うものだ。

AWAD :: venireman

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は venireman
陪審員候補者として召喚された人のことです。

語源はラテン語で to come の意味の venire 。
これは、保安官に対し陪審員を勤める人を召喚するよう命令する、
という意味の venire facias と、man との合成語の省略形です。

この語の関連語として、ほぼ同じ意味で使用される2つの語があります。
1つ目は venire で、これは陪審員候補者の登録名簿のこと。
2つ目は venire facias で、当局者に陪審員の召喚を求める令状のことです。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Every decent man is ashamed of the government he lives under.
-H.L. Mencken, writer, editor, and critic (1880-1956)

上品な人は皆、自分の住むところの政府のことを恥ずかしく思っている。

AWAD :: per stirpes

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は per stirpes
遺産の分配方法の一つで、
故人のそれぞれの分家に同量の取り分を分配することです。

例えば、ある人に A, B, C の3人の子供がいて、
その人が亡くなったときに A, B の2人だけが存命の場合、
A, B にはそれぞれ全遺産の3分の1を、
また本来 C に分配される残りの3分の1は、
C の子供全員に等量に分配されることになります。

他の分配方法には per capita があり、
これは家系図の位置に関係なく同量を分配する方法です。

関連語にラテン語由来の vis major という単語があり、
これは今回の単語と同様、洪水や地震などの免責事項を指します。

また今回の単語はラテン語からの語で、
文字通り by roots、 by stocks という意味です。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

Oh, the comfort -- the inexpressible comfort of feeling safe with a person -- having neither to weigh thoughts nor measure words, but pouring them all right out, just as they are, chaff and grain together, certain that a faithful hand will take and sift them, keep what is worth keeping, and with the breath of kindness blow the rest away.
-Dinah Maria Mulock Craik, poet and novelist (1826-1887)

ああ、その安らぎ―人と一緒にいる安心感からの、言葉にできない安らぎ―。
考えを捻り出したり言葉を選ぶ必要もなく、でもちゃんとしたかたちで湧き出る。
それらは、くだらないものも、そうでないものも一緒になってはいるが、
まるで信頼できる手によって取捨選択され、価値のあるものはそのままに、
残りは思いやりに満ちた息で吹き払ってくれることを確信しているかのようだ。

AWAD :: force majeure

今日の AWAD の内容は こちら から。
今週のテーマ・・・ terms from law



さて、今日の単語は force majeure
戦争やストライキ等、契約の履行が免除されるような予見・抑制不可能な出来事、
また不可抗力という意味です。

これはフランス語からの単語で、文字通り superior force という意味です。
関連語にラテン語由来の vis major という単語があり、
これは今回の単語と同様、洪水や地震などの免責事項を指します。



さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

If the doors of perception were cleansed everything would appear to man as
it is, infinite.

-William Blake, poet, engraver, and painter (1757-1827)

もしも知覚の扉が一掃されたとしたら、
すべての物事が人の前に姿を現すだろう。
まるで、無限の空間であるかのように。

2007/10/11

AWAD :: gravamen

今日の AWAD の内容は こちら から。

今回からまた新しいテーマとなっています。
今週のテーマ・・・ terms from law

Anu さんのお祖父さんは弁護士だそうです。
弁護士は法律の専門家ですが、法廷などで言葉を多用するだけでなく、
厳密な用法が要求されることからか、言葉にも精通している方も多いそうです。

いくつかの裁判所ではほぼ全員が AWAD の購読者とのこと。
言葉の鍛錬のためにも、AWAD を続けていきたいものですね。



さて、今日の単語は gravamen
告訴理由の本質や最も重要な部分、という意味です。

この語は trouble, grievance の意味のラテン語 gravamen から。
さらにこれは to burden or to weigh upon の意味の gravare が語源です。


さて、次は偉人の名言集、 X-Bonus 。
今日の名言は

O wad some Power the giftie gie us / To see oursels as ithers see us! (Oh would some power the gift give us, to see ourselves as others see us.)
-Robert Burns, poet (1759-1796)